シリア難民
第二回講義では、シリアから逃れて現在日本に住んでいらっしゃる方からお話を伺いました。
シリアといえば、爆撃によって破壊された街並みを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
私は今回、Syrian warが始まる前の写真を初めて見て、大変衝撃をうけました。
↑ぜひ見てみてください。
ほんとうに美しい街並みですよね。
この街が、ここに住んでいた人々が、爆撃でどれだけ失われたかを思うと胸が痛みます。
今回お話くださった方は日本語をある程度喋ることができましたが、
ご家族は日本に住みながらも日本語をほとんど話すことができないそうです。
日本政府からの補助で1年間日本語の教室に通ったけれども、特にお父様は、高齢であることもあって日本語を覚えることが困難だったと言います。
移民受け入れ問題において、移民への教育は大きな問題です。
こどもは言語の習得も早いですし、文化に溶け込むこともそれほど困難ではないようですが、
一定年齢以上の大人にとって、新たな言語習得や文化学習は大変難しいものです。
現状、”アラビア語を喋れて日本語を喋れない方”の日本での就職はかなり難しいものと思われます。
この問題にどのように対応していくべきか、考えを深めていきたいところです。