米国留学・公務員就活の参考情報

留学や国家総合職試験について「こういう情報が欲しかった」と思ったもののメモ

大学3年生夏 留学

大学3年夏 留学

私は2年生夏に10weeksのUC Berkeley Summer Sessioinsに参加しました。

3年生夏は7weeksのHarvard Summer Schoolに参加する予定です。

 

私は今回GLP-GEfILを通して申込をしました。

GLPを通しての夏季留学の流れは、↓ここに詳しくあります。

GEfIL海外プログラム | 東京大学 | グローバルリーダー育成プログラム

 

ざっくり言うと、

12月~  GLP授業はじまる→2017年夏のsummer programリストが配布される

1月中旬 リストの中から第一希望、第二希望を選んで、志望理由を書いて提出

     (リストにないプログラムも、手続きを踏めば選べます)

     →GLPの先生方による選考

1月末   結果の通知

     (たいてい第一志望が通るようですが、

     たとえば今年度はHarvardやYaleは志望者が多かったため、

     選考が厳しかったらしい)

 

無事、第一志望で提出したHSS(Harvard Summer School)が通ったので、とてもほっとしています。

 

大学3年の夏に留学する場合に注意すべき点

①就職活動

特に文系の学生は、3年の夏にインターンがあり、就職活動に支障が出る可能性があるので、3年夏に長めの留学する人はあまり多くはないと思います。

私も今回7週間の留学を申し込むのにちょっと勇気がいりました…

・先輩にきいてみる

先輩にインターンとの兼ね合いをどうしたのかを聞くと大変参考になるかと思います。

私の場合、GLP1期生(で3年の夏に長めの留学をした先輩)に就職活動との兼ね合いについて色々と質問させていただきました。

・自分が就職を視野にいれているorインターンに参加したいと思っている企業のサマーインターンの時期を調べる・問い合わせる

たとえばHSSは8/5までなので、サマーインターンそのものには参加することのできる日程です。(サマーインターンは8月中旬あたりが多い)

問題は、説明会兼選考会が7月に集中していることです。

会社によっては、skypeで面接を行ってくださる所もあるので、

事前に問い合わせて、「御社のインターンに参加させていただきたいのですが、〇月〇日まで留学をしているので、面接をskypeで行っていただけませんか?」などと確認をとるのが良いでしょう。

 

②単位

期末試験をふりかえてもらえるか、授業を留学期間中休んでも単位をいただけるか、

を教務課に問い合わせます。

(私の場合、ちょうど留学期間が学事歴のS2タームに被っているため、S1タームの期末試験をうけてから日本を出ることができそうなので、試験をふりかえる手続きをする必要はなかったです。)

 

 

「短期留学をしたせいで就活に失敗したor留年してしまった」…とならないように

細心の注意をはらいましょう!(私も気を付けます…!)

 

 

 

 

志望理由には何を書けばいい?

志望理由の書き方

夏期留学申込しめきりが迫ってきましたね。

 

奨学金の申込でも、在籍する大学に提出する書類でも、留学先に提出する書類でも、

「何故あなたは留学をしたいのですか?」

と問われます。

 

自分の行きたい大学に行くために、「相手に好印象を与える志望理由を書きたい」と思うことでしょう。

答え方に、正解があるわけではありません。

思っていることを素直に答えるのが一番だと私は思います。

その際のポイントをいくつか挙げてみます。

 

①留学先で何を学びたいのか、具体的なビジョンがあることを示す

「〇〇大学のsummer schoolに参加して、〇〇という授業をとって、その授業で〇〇を学びたい」

「〇〇教授の授業をとって、〇〇について直接議論をしたい」

など、具体的に留学先での学びのビジョンがはっきりしていることをアピールするといいでしょう。

具体的であればあるほど良いです。

 

②why?をつきつめて考える

〇〇という授業をとりたいと思ったのはなぜですか?

〇〇教授に学びたいと思ったのはなぜですか?

 

そう思うきっかけとなった衝撃的な出来事などを書くと、ユニークで印象的な文章になるでしょう。

しかし、印象的な文章を書きたいからと言って、理由を偽装してはいけません。

そのひとが心の底から思っていることかどうかは、文章を読めばわかります。

 

 

③「英語を学びたい」では説得力がない

英語を学ぶなら、日本でもできるからです。

「英語を学びたい」を理由のひとつとして挙げても構いませんが、それをメインの理由として挙げない方がいいでしょう。

 

④「それって他の大学でもできるんじゃない?」と反論をされないような論理

たとえば、「ミクロ経済に興味があるので、Yale summer schoolでミクロ経済を学びたいです。」という理由を書いたとします。

ミクロ経済だったら、stanfordでも、東大でも、学べますよね?

なぜ他でもなくYaleにしたのでしょうか?

「Yaleには有名なミクロ経済学の論文を書いた〇〇教授がいて、それを読んだとき~と感じました。だから、その教授の授業をどうしても受けてみたいのです。」

という方がずっと説得力があると思いませんか?

他の大学じゃだめなんです!ということをアピールします。

 

⑤誤字・脱字・文法ミスのないように

志望理由を英語で書く場合、writing能力もチェックされています。

私の場合、提出前に帰国子女の友達にミスがないかチェックしてもらいました。

もちろん日本語で書く場合も誤字のないようにしましょう。

 

おまけ:相手から来たメールにはなるべく早く返事をすること。

留学の手続きをすすめるうえで、留学先の大学や在籍中の大学とメールで何度もやりとりをすることがあります。

留学申込の段階でメールへの返信が遅い学生は、「この学生は、留学が決まったとして、この先めんどうな手続きをきちんと期日までにこなすことができるのだろうか?」と信用を失う可能性があります。

 

 

 

 

短期留学してよかったこと

あけましておめでとうございます

2017年がみなさまにとって実り多い一年になりますように。

 

2017年最初の記事はどんなことを書こうかなあ、と考えて、

そういえば私が留学してよかったなあと思える理由をこれまで書いてこなかった、ということに気づきました。

 

たった3か月の留学でしたが、お金もたくさんかかりましたが、それでも、行ってよかったと思える理由を挙げてみます。

これは、みなさんに留学をオススメする理由でもあります。

 

①進路

・アメリカ大学院を考えている方!

ぜひ、行きたい大学のsummer schoolに参加してみてください。

私は今回Berkeleyでたくさんの大学院生とお話する機会があり、大変参考になりました。

大学院や研究室で海外大学を考えている方は、ぜひ、その大学に自分で足を運んでみて、そこの学生とお話してください。

summer schoolは、言ってみれば、オープンキャンパスのようなものでもあります。

 

・その他進路

私の場合、留学先で知り合った日本人の官僚の方々と一緒に旅行をしながら様々な議論をさせていただくという貴重な機会を得ました。

官僚は2年間国費で留学に行くことのできる制度があり、それを利用して、ほんとうに優秀な方が海外で本気で勉強していらっしゃいます。

そういった方々との出会いは、私の将来設計に大きな影響を与えました。

留学に行っていなければ出会えなかった方々だと思うので、ほんとうに留学してよかったと思う理由のひとつです。

 

②学問

大学ごとに、「この学問分野は他国や他大学より強い」という分野がそれぞれあります。

Berkeleyで言えばCS(computer science)だと思います。あとlawも。

CSの教授の質がほんとうによかったし、生徒も優秀なCSメジャーがたくさんいるので、CSを勉強するには最高の環境だなあと思いました。

 

③語学

・英語

speakingの度胸がつきます。

listeningがリラックスしてできるようになります。

・英語以外の言語

英語以外に、たとえばスペイン語、たとえば中国語などを勉強したい!という思いが強まります。

日本は中高で「日本語と英語」しか勉強しない人がほとんどですが、

海外では、「母国語と英語+もう1言語」を中高で学習する国も多く、

3か国語喋れて当然、4か国語5か国語と喋れる人も…という常識の違いにびっくりしました。

私は留学を通じて言語学習のモチベーションが高まりました。

 

④文化

・他国文化を肌で感じられる

留学を通じて価値観が変わりました。

自分の、一元的な価値観とでも言うのでしょうか、が良い意味で破壊されたと感じます。

Berkeleyにはたくさんの国から様々な人が集まってきていて、世界にはその人たちを培った様々な文化があって、無限に価値基準の軸が存在することを知りました。

 

・アメリカ文化を感じる

特にアメリカの大学の雰囲気、です。

「教授と生徒の距離が近くて、学生はよく学びよく遊ぶ」そういうアメリカ大学の雰囲気の中に身を置くことができて、

日本に帰ってきてからも学習への取り組み方や授業を受ける姿勢が変わったのではないかと思います。

 

⑤人脈

高校生の時に雑誌Natureに論文が載ったひととか、体操のアメリカ代表とか、面白いひとにたくさん出会えます笑

今後世界に旅行する時、世界各国に友達がたくさんいることは心強く感じられます。

ここについてはちきちんと書こうと思うと長くなってしまうので、今回はあまり深く触れませんが、素敵な人達との出会いは、人生を豊かにします。

 

⑥その他の精神的なもの

・度胸がつく

何事もなんとかなる!という謎の自信を得ました(笑)

・心の風通しがよくなる

アメリカ西海岸の文化なのかもしれないのですが、オープンで優しい人たちと接するうちに、自分の性格もよくなった感じがしました。

日本に帰ってきてすぐは、なんだこの閉鎖的な国は!って思ったくらいです(笑)

それくらい、カリフォルニアはオープンな所でした。

 

 

今回は以上です。

他にもいろいろあるのですが、あんまり長くなるのもあれなので。

改めて。2017年に留学を考えている方へ。

最高の留学経験ができますよう、心よりお祈りしております。

 

Berkeley治安

治安

バークレー周辺の治安はそこまで悪くないと思います。

3か月滞在して、周りの友人で犯罪に巻き込まれた人はいませんでした。

 

・ホームレス

ホームレスは常にキャンパス内に結構な数いるのですが、近づかなけれ向こうから積極的に何かしてくるということはなさそうでした。

 

・麻薬

バークレーの学生は麻薬をやっている人が多いです。

キャンパスから少しはずれた公園で10分くらい座っていると、売り手がやってきて、手軽に買うことができるそうです。

I-House内も時々麻薬の匂いがします。(私自身は女性専用階8階だったせいか、同階に使用者がおらず、その匂いを感じたことはほとんどありませんでした。)

麻薬をやった後はお腹がすくらしく、夜中にピザの出前をとって共有スペースで食べている人たちがいました。

安全に過ごしたいと思うなら、そういう人や場所には近づかなければ大丈夫です。

 

UCLAの学生から、「パーティーに参加した際にクッキーを食べていたらその中に麻薬が入っていて気分が悪くなったことがある」という話を聞きました。

I-Houseで正式に提供される食べ物はまず問題ありませんが、友達同士で開くパーティーの際には注意するようにしてください。

 

・夜

夜の外出は避けること。どうしても、という時は必ず複数人で。

 

私がバークレーにいた時期はたまたま、ちょうどポケモンGOが流行し始めた時だったので、夜も多くのひとがスマホを片手に外出していましたし、警察官がいろいろな所に立って警備(兼ポケモンGO)をしていたので、それが面白くて友達と何度か夜の街を散歩しました笑

 

・バス

大学キャンパス内のバスは安全と言えると思います。

その他、Berkeleyからサンフランシスコに行くバスや、UCLA周辺からサンタモニカビーチに行くバスなどに1人で乗りましたが、そこまで危険な感じはしませんでした。

ただ、乗車中に寝ることはやめましょう!(日本の電車とは違います)

貴重品は体からはなさないこと、周りに常に気を配るように。

 

・拳銃

Berkeleyに滞在した3か月の間に一度、gun shootingがありました。

あとから、本物の銃ではなく、BBgun(? たぶんサバゲーで使うようなものです)だったことが分かりましたが、I-Houseのガラスが粉々に割れていてびっくりしました。

 

私がUCLAの近くに滞在している最中に、UCLAでgun shootingがありました。

edition.cnn.com

この手の事件に関しては、自分が注意して防げる範囲は限られています。

どこに留学するにしても、覚悟しなければいけないリスクだと思います。

他と比べて特別バークレーが危険だとか、UCLAが危険だとか、そういう意味ではありません。

 

・その他

歩きスマホは絶対にしないこと。

 

 

 

 

GLP第二回授業

シリア難民

第二回講義では、シリアから逃れて現在日本に住んでいらっしゃる方からお話を伺いました。

シリアといえば、爆撃によって破壊された街並みを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

私は今回、Syrian warが始まる前の写真を初めて見て、大変衝撃をうけました。

www.boredpanda.com

 

↑ぜひ見てみてください。

ほんとうに美しい街並みですよね。

この街が、ここに住んでいた人々が、爆撃でどれだけ失われたかを思うと胸が痛みます。

 

今回お話くださった方は日本語をある程度喋ることができましたが、

ご家族は日本に住みながらも日本語をほとんど話すことができないそうです。

日本政府からの補助で1年間日本語の教室に通ったけれども、特にお父様は、高齢であることもあって日本語を覚えることが困難だったと言います。

移民受け入れ問題において、移民への教育は大きな問題です。

こどもは言語の習得も早いですし、文化に溶け込むこともそれほど困難ではないようですが、

一定年齢以上の大人にとって、新たな言語習得や文化学習は大変難しいものです。

現状、”アラビア語を喋れて日本語を喋れない方”の日本での就職はかなり難しいものと思われます。

この問題にどのように対応していくべきか、考えを深めていきたいところです。

 

 

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※この記事の対象:高校生以下の方

 

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他の家庭教師や塾とは一味ちがいます。

私も講師として参加しているので、ホームページを見ていただけたら嬉しいです。

 

 

GLP第一回授業

Phase1 (実践研究)

今年の実践研究のテーマは昨年と同じくASIAN REFUGEE CRISISです。

具体的には、ミャンマーのRohingyaというMuslim minorityについて扱います。

 

今日は、Rohingyaの方で、日本に逃れてrefugee statusを獲得した男性がご自身の体験を語ってくださいましたが、その内容は衝撃的なものでした。

 

人口の約90%が仏教を信仰する仏教ミャンマーに、Rohingyaというイスラム教を信仰する人々は住んでいます。

1976年ごろから政府によってRohingyaに対する暴力が始まり、多くの方がバングラデシュに難民として逃げました。

これを受けてUNがミャンマー政府を非難し、いったんは解決するかと思われたのですが、事態は悪化することになります。

Ne Win(当時のミャンマーの指導者)はcitizenship lawを作成、

この市民権に関する法律においてミャンマーにおける民族の数は135だとされ、Rohingyaはミャンマーに昔から住んでいたにも関わらず、ミャンマー固有の民族だと認められず、市民権を失います。

UNといった国際組織は、直接的に内政に関与することができませんから、ミャンマー国内のこの法律に対して口出しをすることは難しく、難民は増え続けることになりました。

市民権を失った彼らは、十分なHealth careもeducationも受けることができず、レイプや虐殺が日常的なものになりました。

 

www.japantimes.co.jp

 

↑今日お話くださった方の記事を見つけたのでもし興味があったら読んでみてください。

 

GLPのPhase1では、この難しい問題について、様々なアプローチから望ましい未来への到達をめざします。

各5人ずつのグループにわかれ、Housing,Infrastructure,Supplies, medical care, Legal aid, PR, Education for refugee children, education for adlut learners, social integration, refugee economies, education of refugee issues at japanese schools, International policy, Humanitarian aid, resilience, Renewable Energy for Refugee campという14の面からそれぞれグループごとに研究をすすめます。