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国家総合職 教養区分 1次試験 数的処理の対策 (1次試験の合格点について)

数的処理が合否をわける

教養区分を合格するために一番重要な科目は数的処理です。

このように言える理由は以下です(読み飛ばしOK)。

 

まず、教養区分は1次試験と2次試験の2パートから構成されますが、

1次試験の倍率が約10倍

2次試験の倍率が約2倍

であることを考えると、1次試験突破が教養区分突破の鍵であることが分かります。

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さらに、1次試験は基礎能力試験Ⅰと基礎能力試験Ⅱの2パートから構成されますが、

基礎能力試験Ⅰの配点の方が、Ⅱの配点より大きいことを考えると、

基礎能力試験Ⅰの方がより重要であると言えます。

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出典:https://www.w-seminar.co.jp/library/tacchannel/pdf/1417Q010600100a.pdf

なお、上の表の見方ですが、

「Ⅰで15点とった人は、Ⅱで22点をとれば、合格」

「Ⅰで16点を取った人は、Ⅱで20点をとれば合格」

という風に読みます。

※つまり、Ⅰの1点はⅡの約2点ぶんの価値があるということです。

 

f:id:calsummer:20180731155637p:plain基礎能力試験Ⅰの中身は上の表のようになっています。

数的処理と呼ばれているのは、No9~No24の16問で、基礎能力試験Ⅰに占める割合がとても大きいことが分かります。

 

以上の理由から、「教養区分を合格するために一番重要な科目は数的処理」と言えるわけです。

 

数的処理 対策法(ここからが本題)

☆数的処理は時間との勝負

数的処理の問題は、難しくありません。簡単な算数です。

解答時間が無制限にあれば、誰でも満点に近い点数を取ることができると思います。

数的処理の難しさは、問題内容自体ではなく、「速く解かなければならない」という時間制限にあるのです。

 

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基礎能力試験Ⅰの試験時間は、全部で120分。

文章理解8問 -30分

数的処理16問 -90分

が、時間配分の目安です。

となると、数的処理は1問あたり5分で解く計算になります。

 

※とは言っても、すべての問題を1問5分で解く必要はありません。

たとえば私の場合、

No.19~No.22の問題は得意なので、一問3分くらいで解けます。

逆にNo.23~No.24の問題は苦手で、一問10分くらいかかってしまいます。

これを平均すると、No.19~No.24の問題における私の平均回答時間は、1問約5分です。

 

☆どうやったら速く解けるようになるのか?

①解き方の暗記

数的処理の問題には、解き方が決まっている問題が多いです。

そういう問題は、数学の公式を覚えるのと同じように、解き方を覚えてしまえば、速く解けるようになります。

※たとえば、「AさんからEさんのうち誰か1人が嘘をついています。次のAさんからEさんの発言から、誰が嘘をついているか判断しなさい」という証言推理問題であれば、「とりあえずAさんが嘘つきだと仮定してみる」というのが定番の解き方。この定番の解き方を知っているだけで、問題を解くスピードは全然違う。…などなど

②慣れ

演習を重ねると、速く解けるようになります。

参考までに私の演習量は、以下の通りです。

TACの問題集で1日約15問×20日

+過去問演習3年分

を行いました。

演習をするときに大事なのは、「解くのにかかった時間」と「正答率」をメモしていくことです。このメモをもとに、試験当日の戦略を練ることができます。

③答えを求める必要はない!選択肢から選べれば良いだけ

たとえば、「図形の面積を求めなさい」という問題で、選択肢が

1.   4+√3

2.   5

3.   6

4.   7

5.   8+√3

だったとします。

この時、やってはいけないことは、「図形の面積を正確に求めること」です。時間がかかってしまいます。

やるべきことは、まず、「√3が答えに出てくるような図形なのか?を考えること」です。

√3が面積として求められるのは、典型的には、1辺が2の正三角形が潜んでいる時でしょう。図形に、1辺2の正三角形は潜んでいますか?

もし潜んでいるなら、答えの選択肢は1か5になります。

※ちなみに、試験当日は、この段階で1か5にマークをして次の問題に進んでしまいましょう。正答率が50%もあれば、万々歳です。 そして、問題を全部解き終わって、時間が余っていたら、この問題に戻りましょう。

あとは、面積が6くらいになりそうか?10くらいになりそうか?を概算します。6に近そうだな、と思えば選択肢1が正解ですし、10に近そうだな、と思えば選択肢5が正解です。

…というように、「問題の答えを求めようとする」のではなく、「選択肢から正解を選ぼうとする」のが、問題を速く解くコツです。

 

☆数的処理は、何点を目指せば良いのか?

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基礎能力試験Ⅰで目標とするのは18点が目安です。

18点というのはそこそこ高い目標ですので、試験当日はもう少し低くても構いません。

が、練習の段階では確実に18点をとれるくらいになっておくと、かなり合格が近いと言えると思います。

文章理解 7-8点 / 8点満点

数的処理 10点 /  16点満点

が18点の内訳の目安です。

☆試験当日は、「戦略的に解かない」ことも大切

「この問題、解くのに15分かかったのに間違えてしまって得点につながらなかった...」というのが一番もったいないケースです。

選択肢は5つしかありません。ということは、てきとうに選んでも、正答率は20%です。

「解くのにかかる時間が15分で正答率50%」よりは、「解くのにかかる時間が0分(つまりてきとうに選んだだけ)で正答率20%」の方がマシです。

 

自分の苦手なタイプの問題は積極的に飛ばして、確実に得点につながる得意な問題に時間をかけるべきだと思います。

演習をする中で、自分の得意不得意が分かってくるはずですから、自分の得意不得意に合わせて試験当日のタイムマネジメント戦略を立てましょう。